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2015.09.24

Made in France

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仕事で訪ねた老夫婦宅の食器棚に小さなショットグラスを見つけた。
ショットグラスとはいっても、正確にはわからなくて、どちらかというとタンブラーやビネガーグラスをそのまま小さくしたような風貌のグラスだ。
一見すると何の変哲もないグラスではあったのだけれど、棚の中に数はなく、一つだけちょこんと残されていた。
何故かあまりに出で立ちが新鮮で、そして何よりフォルムが愛らしくて一目ぼれしてしまっていた。
あまりに気に掛ける私に、「お気に召したのならば、こちらはあなたに差し上げましょう。」と、ご主人が私に譲ってくれたのがこのグラスだった。
“Made in France”
底面の刻印で、それがフランス製のグラスだということに気付いたのは帰りの車の中だった。
庭の様式はイングリッシュスタイルが好きだけど、インテリアや雑貨はフレンチスタイルのほうが好きなんだと思う。最近少々目が肥えてきたのか、これだと思って選んできたものがフランス製だったりする。

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2015.09.17

優しい時間

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友達の誕生日祝いを兼ねて出かけたモールで、自分にも冬物用にネイビーのベルトの腕時計を買った。
夏物用に持っている黄緑のベルトの時計は、冬物の服にはすこし明るすぎるから。
このところ、カッコつけだった服装がほんのすこしやわらかくなった。
色味もすこし落ち着いて、色数もまとまってきたんじゃないかと思う。
陽気も徐々に秋らしくなってきた。雨音もほんのり心地いい。
お気に入りの傘をぱたりと閉じて、そろそろ、衣替えもしなきゃななんて考える。
出かけの服よりも、普段着をたいせつにするようになった。
夏物はまだ、しまい込むには早いかな?
貰い物のスカートについた雫をはたはた落とす。
いつも毎日、着るもの、触れるもの。
日用品をひとつひとつ選んだり、値段を気にしたり、買い物する店を考えて、
派手な買い物はずいぶん減ったけれど、小さなひとつひとつの宝物はほんの少しずつ増えてきて、
高くはなくても、好きなものであることはなによりの贅沢なのだと実感する。
時折、服に手直しの針を入れて、汚れた靴の泥を落として、シーツを洗って布団を干す。
短かったカーテンを新調したり、書棚をつくって本を並べて、眺めたりする。
生活し、暮らしていくことの意味が、ちょっとずつだけれど自分の中に入ってきたんじゃないかっていう気がしてる。
散らからなくなった部屋が、一番心に効いてる気もしてる。

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2015.09.10

一日に一杯の紅茶を

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この程、髪を肩の高さまで短くした。
腰まで届かんとばかりの長い髪だったのだけれど、ばっさり切った。
この頃、自分に合った抗躁鬱薬が見つかり、随分落ち着いた生活ができるようになってきた。
一日ほんの数ミリグラムの薬剤だけれども、それが結構私には足しになっているみたいで、随分精神を摩耗されることが減ったように思う。
おかげで衝動的にカメラを持つことも減ったのだけれど、それもそれでいいのかなと思う。
一日に一杯、落ち着いて紅茶が飲めるというのは幸せなことだ。
最近主治医と話すのは「どうしたら自分に自信がもてるようになるのか」ということ。
恋愛しかり、友情しかり、仕事もしかり、ブログですらも、相手からの批判には過剰なまでにぐらついてしまう私。
私は私でいいのだという自信は、どうすることで育むことができるのだろう。
今の生活に、最近になってようやく「これでいいのだ」と思えるようになってきた。
一日一日に、ほんの少し自分が必要とされる仕事を持つことができること、少ないながらの稼ぎを得て、暇には部屋を掃除し、暖かな物に囲まれて暮らし、たまの休みに友達に会えること。
静かに自分について考え、ぼんやりとしていられる毎日は、きっと幸せなんだと思うようになった。
褒められたように定職には結局就けちゃいないのだけれど、多分それはきっと高望みをしていただけなのだろうと最近思う。
「いつも助かるわ」と、教室の先生が上がり間際にお菓子をくれる。
たぶんきっと、それだけで十分なのだ。
一日に一杯の紅茶が飲めること、きっと私はそれだけで幸せだ。

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